バランガイ選挙終了 全国で死者30人以上 (フィリピン)

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 5月14日に全国で行われた『バランガイ』議長と議員及び『青年評議会(SK)』議員を選ぶ選挙が行われ、実施当局は『概ね平穏』と評価するが、選挙期間中に対立陣営から殺害された人数は分かっているだけでも33人に上がった。

 バランガイというのは現在全国に4万2千あり、各自治体のその下に連なる最小行政組織で、1人の議長、7人の議員を選出し、1つのバランガイ規模は住民2000人以上で、都市部は5000人以上で構成される。

 その仕事の範囲は住民トラブルの仲裁、管轄地域の交通整理、ゴミ収集や公的機関としての居住証明書なども発行する。

 元々は『バリオ』と呼ばれていた住民組織であったが、独裁者マルコスの時代にバランガイと改称した。

 マルコスは独裁を布くためにバランガイを使って強権政治を推し進めたが、1991年、時のアキノ大統領によって民主的な制度に変えられた。

 しかし、地方政治家の下請けの様な構造は変わらず、汚職にまみれているとの指摘も多い。

 一方、『青年評議会』だが、こちらもマルコスの時代に、マルコスの御用体制を維持、推進するために青年層を取り込むよう1975年に作られた。

 マルコスの長女で、現在ルソン島北イロコス州知事を独裁するアイミ―は、1977年に青年評議会の全国組織の議長になっていて、設立はマルコス親衛隊の設立と指摘されている。

 しかし、この組織もアキノ政権になって改革され、現在は政治家の二親等以内の立候補は禁止され、立候補年齢は18歳から24歳となっている。

 この年齢制限にも拘らず、ミンダナオ島では年齢を偽って当選した80人が失格となり、その後も各地域で失格者が出ている。

 今回の選挙だが、本来は2016年10月に行われるはずであったが、2016年6月に大統領選に当選したドゥテルテの命令で今日まで延期されていた。

 公的な選挙が簡単に理由もなく延期されてしまうのも不思議であるが、この選挙、候補者と立候補者との距離が近いために買収、供応など違反は当たり前で、フィリピンの汚職構造はこういった下部から形成されているといわれている。

しかし、この国は選挙にご熱心だ! 日本も見習ってほしいものであるが・・・

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